『お盆』について
「初盆」とは・・・
故人が亡くなり、四十九日が過ぎて初めてのお盆を「初盆」(はつぼん)といいます。
また、「新盆」(にいぼん・あらぼん)と呼ぶ地域もあります。
通常のお盆と違い、「初盆」では法要を行う儀式としての色合いも強いといえます。
お盆の時期(7月もしくは8月の期間)に四十九日を過ぎていない場合は、翌年が「初盆」となります。
お盆の迎え方
お盆飾りは宗派や地域によって様々です。
決まった形はありませんので、住宅事情等で大きな盆棚(精霊棚)が飾れない場合は
小さなテーブルに白布を掛けた物でもかまいません。
帰られたご先祖様を供養し、おもてなしをする気持ちが大切です。
【 13日 】
*前日もしくは13日午前中に盆棚(精霊棚)を準備します
盆棚(精霊棚)とはご先祖様を迎える為に、
位牌やお供え物を置くために必要な台を指します。
*お墓の掃除とお墓参りをすませます
*仏壇から盆棚(精霊棚)に位牌を移します
いくつか位牌がある場合は、左から新しい位牌の順に並べます。
*精霊馬(キュウリの馬・ナスの牛)を準備します
ご先祖様の行き帰りの乗り物と言われています。
ご先祖様が馬に乗って早く帰ってこられるように、帰りは牛に乗って
ゆっくり帰ってもらえるようにとの願いが込められています。
*お供え物を準備します
一例として
①まこもの敷物
まこもは神聖な植物と言われており、ご先祖様を清浄な場所に
お迎えするためにまこもを敷きます。聖域を作る意味合いがあります。
精霊棚の下に敷いたり、精霊棚の上に敷きお供え物を供えたりと地域により様々です。
②そうめん
精霊馬の手綱とか帰りのお土産の荷綱とも言われています。
③水の子
器に蓮の葉を敷き、研いだ米、賽の目に刻んだナスとキュウリを
盛り付け水に浸したものを水の子と言います。
喉の渇きがないようにとの願いが込められています。
④ほおずき
「鬼灯」と書くように提灯や赤い灯火にみたてたものです。
最後にご先祖様を家の中まで導いてくれる灯りとも言われています。
また、お盆の間はほおずきの実の中でご先祖様が過ごすとも言われています。
⑤提灯
盆提灯とも言われ精霊棚の両側に一対で飾ります。
地域によっては沢山飾るところもありますが、数に決まりは
ありませんので、スペースにあわせ1つだけ飾る場合もあります。
「初盆」の時だけ盆提灯に加え、白張り提灯を用意します。
故人が亡くなって初めて帰ってくる為、故人の霊が迷わず
家に帰れるように目印として玄関先や軒先に吊るします。
⑥夏野菜や果物
旬の果物や故人の好きだった食べ物などをお供えしてもかまいません。
*迎え火を焚く
夕方頃に玄関先で迎え火を焚きます。
焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの平皿におがらをのせて燃やします。
【 14日・15日 】
*初盆の場合、どちらかの日程で法要を行います
寺院の都合で前後する場合もあります。
法要後、お墓参りをし会食するケースもあります。
*お盆期間中は、お供え物や水等を毎日交換します
【 16日 】
*送り火を焚く
迎え火と同じく、夕方頃に玄関先で送り火を焚きます。
焙烙におがらをのせ燃やします。
15日に送り火を焚く地域もあります。
長崎の精霊流しや京都の大文字焼きなどもお盆の行事の一つです。
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お盆とは、亡くなられた方々が家に帰ってくる日と言われています。
以下では、『 お盆 』についてさらに触れてみたいと思います。