Written by 葬儀屋さん1年生 freshman
葬儀屋さん1年生、
葬祭業のことは右も左も分からない新人ですが、
そんな素人が葬儀屋さんで日々勉強した事や
葬儀屋さんでの日常を書いています。
Written by 葬儀屋さん1年生 freshman
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寒い日々が続いていたと持ったら、
急に暖かくなって桜も早く開花した東京都。
卒業シーズンですが、入学シーズンまでは
桜は残ってくれなさそうですね。。
こんにちは、SKKフューネラルサービスの新人Mです。
新人と言いながらも、もう9か月が経過して
全く分からなかった葬祭業界が少し分かってきた今日この頃。
月日が流れるのはあっという間ですね。
さてさて、本日は「お通夜」のお話です。
「葬儀」や「告別式」と並んで耳にする「お通夜」ですが
最近ではコロナやお葬式のコンパクト化により
省かれることも多くなっています。
ただ、参列する機会もまだまだあります。
コロナ禍もにもだいぶ慣れ、未知のウイルスから
風邪のような扱いになった現在では、
以前のようにお通夜を執り行うご家族も増えています。
ここでは、改めて「お通夜」の流れやマナーについて
お伝えしていこうと思います!
<お通夜の役割>
お通夜とは、夜通し故人様を見守る儀式の事を言います。
一般的には、葬儀・告別式の前夜、ご家族様やご親族様、
親しいご友人などのゆかりのある方々が集まり、
故人様のご冥福を祈りながら別れを惜しみます。
地域によって内容は異なりますが、夕方18~19時頃から始まり、
約2~3時間の所要時間が一般的です。
ご家族様は、夜通し灯明と線香の火を絶やさない寝ずの番をするのが
昔ながらのお通夜でしたが、
最近では朝まで通夜を執り行うことは少なくなっています。
ご家族様やご親族様は、故人様が生前ゆかりのあった方々と
故人様のそばで思い出話を語りあえる最後の場になります。
「仮通夜」とは
「仮通夜」は、故人様のご逝去当日の夜に
故人様を納棺して親族様だけで執り行います。
一般の弔問客を迎えて行う「本通夜」と分けて執り行います。
基本的には親族様だけで故人様を見守ります。
一緒に過ごすことが目的であるため、
特別何かを行う儀式ということではありませんが、
ご僧侶を読んで読経してもらう「枕経」を行うこともあります。
<お通夜の流れ>
お通夜は一般的には18~19時頃開始します。
仮に18時から始まるお通夜の場合、流れは下記になります。
17:30 受付スタート
↓
18:00 お通夜会式
参列者は着席し、ご僧侶入場
↓
ご僧侶による読経
焼香スタート
喪主様、ご家族様、近親者様の順で、その後は弔問客
↓
19:00前後 ご僧侶の退場
喪主様の挨拶・お通夜終了
↓
通夜振る舞い(通夜終了~1時間程度)
「通夜ぶるまい」とは
通夜ぶるまいとは、
喪主様からご僧侶や参加者に対して食事やお酒を振舞うことです。
食事会を通して故人様に思いを馳せながら偲び、
またご僧侶や参列していただいた方々に感謝を伝えます。
最近では1~2時間でお開きになるのが一般的です。
初七日法要の際に行う精進落としと混同されやすいですが、
通夜ぶるまいはあくまでお通夜の後に行われる食事会です。
参列者側の場合、喪主様からお誘いを受けた際には
基本的に参加するのがマナーです。
ご葬儀なども地域性がありますが、
通夜ぶるまいも地域によって異なります。
関東地方では一般参列者も参加しますが、
関西地方ではご家族様やご親族様のみで
通夜ぶるまいを行うことが多いそうです。
やむを得ず通夜振る舞いを辞退する場合には、
ご家族様にご挨拶をし、退席する際に両隣の人に
「お先に失礼します」と挨拶して、目立たないように退席します。
通夜振る舞いは1時間程度行われますが、
特に親しい間柄ではない場合は
長居せずに30分程度で退席するのがマナーです。
<ご家族様やご親族様の服装マナー>
基本的に準喪服を着用します。
喪服とは、
男性は、黒で光沢素材ではないスーツを着用します。
ワイシャツは白無地でネクタイは光沢の無い黒無地を着用します。
ベルトは黒無地でシンプルなものにしましょう。
靴下は黒の無地のもの、靴は革靴で飾りがないものを選びます。
女性は、黒の光沢のないアンサンブルやワンピース、
パンツスーツを着用します。
スカートは膝が隠れる程度以上の丈にしますです。
肌の露出を避け、トップスは五分袖以上にしましょう。
ストッキングの色は黒で30デニール以下の肌が透ける薄手のもの、
パンプスは布か革のもので、
高いヒールやつま先が開いたパンプス、ミュール、
サンダルはマナー違反です。
コートやセーターなどのアウターを着用する場合は、
黒の光沢素材ではないシンプルなデザインで、
毛皮やファーが付いたものはNGです。
アクセサリーは結婚指輪以外は身に付けないようにします。
バッグは光沢素材と動物の皮製品を避けましょう。
ハンカチや手袋、傘なども、華美なものは控えましょう。
最近では参列する機会も少なくなった「お通夜」。
でも、いざ訃報が届いた際には、
マナーを意識して正しい振る舞いをしたいですね。
故人様を偲んでご冥福を祈る大切な機会。
参列の機会があれば、故人様の懐かしい思い出話とともに、
ゆかりのある方々と語り合いたいですね。
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