葬儀
妊娠しているとお葬式に参列できないのか

 

昔、母から妊娠しているときはお腹に鏡を入れてお葬式に参列するのだと聞いたことがあります。

妊娠しているならお葬式に行ってはダメ、という話も耳にしたことがありました。

妊娠しているとお葬式に参列できない理由があるのでしょうか。

 

 

 

 

妊婦でも葬儀に参加できる

 

調べてみると、妊娠しているからという理由でお葬式に参列できないという理由はありませんでした。

しかし、地域やその土地の習慣で妊婦はお葬式には参列できない場合もあるようです。地方でお葬式に参列する場合は、事前に妊婦が参列していいか確認すると安心だと思います。

 

 

お腹に鏡を入れる理由

 

お腹に鏡を入れておくと悪い霊を跳ね飛ばしてくれるからだそうです。

妊婦さんを死の穢れ・邪悪なものから守るために「お葬式には参列しない」「お腹に鏡を入れる」などの迷信ができたのですね。

鏡の外にも「お腹に赤い布を巻く」「妊婦が火葬に行くのはよくない」などの迷信がありますが、すべて妊婦さんを守るための迷信です。

 

年配の方などは妊婦さんが葬儀へ参列することを気にされる方も多いのではないでしょうか。

昔の日本は今のように医療も発達していないですし、衛生管理もできていませんでした。

感染症による死亡率も高く、感染症で亡くなった方の葬式に妊婦が参列するのはとてもリスクが高かったのでしょう。

こういった背景があり、妊婦は葬儀には参列しないと言い伝えられてきたのですね。

 

理由を知ると、昔の人の妊婦さんを思いやる優しさが伝わってきました。

現代ではこういった迷信すら知らない方も多いと思いますが、お腹に鏡などはおまじないだと思ってやってみてもいいかもしれません。

ちなみに、お腹に鏡を入れる場合は小さな鏡を外向きに入れるそうです。

 

 

 

 

喪服は必要か

 

お腹が大きくなると今まで着ていた喪服が入らなくなってしまう事もあります。

妊婦用の喪服も販売されていますが、事前の準備は難しいですし喪服のマナーに沿って、黒や紺、グレーなどの洋服を選べば大丈夫です。

通常女性は黒のパンプスを履きますが、妊娠中はかかとの高い履物は不安定になり危険なので、かかとが低い黒い靴を選びましょう。

夏場は室内でもエアコンがきいていますし、冬の葬儀は足元が冷えます。妊婦さんは冷えは禁物ですのでひざ掛けなど準備することをお勧めします。

また、遠方のお葬式に参列する場合は念のためにかかりつけ医師の診断をもらっておくと安心です。

 

 

 

 

妊娠していると急に体調が悪くなったり、長時間の外出は体への負担が大きい場合がありますので、自分の体と相談しながら無理しない程度に参列しましょう。

特に臨月の場合はいつ産まれるか分からない状態ですので、念のために参列は控えた方がいいですね。

 

 

Written by 葬儀屋さんの奥さん 

葬儀屋さんに長年勤務する夫を持つ主婦が書くブログです。 主人は普段仕事の話を全くしないので… 私もお葬式関係の事など勉強しながら書いています。

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