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調理法によって食感が変わって面白い。
サクサク歯ごたえがよくて、ほくほくにもなる。
きんぴら、天ぷら、煮物、酢の物・・・どんな料理にしても美味しい。
そんなレンコンが私は大好きです。
レンコンには穴が開いていて先が見えることから、“将来を見通す”と言って縁起がいい食べ物といわれています。よくお正月に酢の物でだされますね。
そんなレンコンを漢字で書くと”蓮根” 蓮(ハス)の根と書きます。
しかし蓮根と書いてはいるものの、実は蓮の根の部分ではなく茎(くき)なんだそうです。
今までずっと根っこだと思って食べていました。
同じように根っこだと思っている人は多いのではないでしょうか。
池があるお寺に行くと、蓮が一面に咲いているのを目にします。
水面に浮かぶ大きな葉っぱとピンク色の花を見るととても神秘的に感じます。
自然と、お寺の池=蓮のイメージになっていました。
ちなみに水面に葉っぱが浮かんでいるのは睡蓮(スイレン)の花です。
蓮は葉も花も水面から上にでて咲いています。
花の形も似ているし、同じように池に咲いているので勘違いしやすいですよね。
なんでお寺に蓮のイメージがあるのか。
《 仏教と蓮 》
仏教と蓮は切っても切り離せません。
仏教に蓮の花が使われる理由は、
池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し ~阿弥陀経~
極楽には蓮の華が咲いていると説かれているからだそうです。
蓮は仏教の世界では“泥中の蓮華”と言われています。
不浄である泥の中から芽を出して水面にきれいな花を咲かせることから、“汚れた環境に身を置いても汚れず清く生きる”というとこを表しています。
極楽浄土の絵を見ると蓮の花が描かれているのをよく見ます。
蓮の上に乗っている仏像もあります。
仏教に蓮がつきものなのは、蓮は仏教の教えの象徴と言われているからなのですね。
ではなぜ蓮なのか?
《 蓮華の五徳 》
1 淤泥不染(おでいぶぜん)の徳
蓮は泥の中で育ちますが、その泥に汚れることなく美しく清らかに花を咲かせます。
釈迦はそんな蓮華を、過ちを犯しながら反省しまた立ち上がる人間そのものだと説いています。
2 一茎一花(いっけいいっか)の徳
蓮の花は一本の茎に対して一輪の花のみ咲きます。
私の代わりには私しかいない、という事を指示しています。
3 花果同時(かかどうじ)の徳
蓮は花が咲くのと同時に実がなり、花は夜明けとともに一気に咲くそうです。
花果同時とは、目覚めたときに一気に事が進むさまを示しています。
4 一花多果(いっかたか)の徳
蓮の花は一つの花に多くの実をつけ、その実は滋養強壮や疲労回復、免疫機能向上などの効果があります。
このことから、一つの花と実から多くの幸せが与えられることを示しています。
5 中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳
蓮の茎の中には穴が開いているため一見弱そうですが、穴が開いているからこそ強い。これを中虚と言います。
また蓮の茎は真っすぐ伸びて強さを持っている。これが外直という事です。
これらの教えは、極楽へ生まれ変われる人の心の特徴を表しています。
真実の信心の特徴に合っているため蓮が用いられているのですね。
池の上に優雅に浮かんでいる蓮ですが、まさかこんな意味のある植物だったとは思いもしませんでした。
これからお寺で蓮の池を見るときは、何か感慨深くなりそうです。
改めて蓮が好きになりました。
Written by 葬儀屋さんの奥さん
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調理法によって食感が変わって面白い。
サクサク歯ごたえがよくて、ほくほくにもなる。
きんぴら、天ぷら、煮物、酢の物・・・どんな料理にしても美味しい。
そんなレンコンが私は大好きです。
レンコンには穴が開いていて先が見えることから、“将来を見通す”と言って縁起がいい食べ物といわれています。よくお正月に酢の物でだされますね。
そんなレンコンを漢字で書くと”蓮根” 蓮(ハス)の根と書きます。
しかし蓮根と書いてはいるものの、実は蓮の根の部分ではなく茎(くき)なんだそうです。
今までずっと根っこだと思って食べていました。
同じように根っこだと思っている人は多いのではないでしょうか。
池があるお寺に行くと、蓮が一面に咲いているのを目にします。
水面に浮かぶ大きな葉っぱとピンク色の花を見るととても神秘的に感じます。
自然と、お寺の池=蓮のイメージになっていました。
ちなみに水面に葉っぱが浮かんでいるのは睡蓮(スイレン)の花です。
蓮は葉も花も水面から上にでて咲いています。
花の形も似ているし、同じように池に咲いているので勘違いしやすいですよね。
なんでお寺に蓮のイメージがあるのか。
《 仏教と蓮 》
仏教と蓮は切っても切り離せません。
仏教に蓮の花が使われる理由は、
池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し ~阿弥陀経~
極楽には蓮の華が咲いていると説かれているからだそうです。
蓮は仏教の世界では“泥中の蓮華”と言われています。
不浄である泥の中から芽を出して水面にきれいな花を咲かせることから、“汚れた環境に身を置いても汚れず清く生きる”というとこを表しています。
極楽浄土の絵を見ると蓮の花が描かれているのをよく見ます。
蓮の上に乗っている仏像もあります。
仏教に蓮がつきものなのは、蓮は仏教の教えの象徴と言われているからなのですね。
ではなぜ蓮なのか?
《 蓮華の五徳 》
1 淤泥不染(おでいぶぜん)の徳
蓮は泥の中で育ちますが、その泥に汚れることなく美しく清らかに花を咲かせます。
釈迦はそんな蓮華を、過ちを犯しながら反省しまた立ち上がる人間そのものだと説いています。
2 一茎一花(いっけいいっか)の徳
蓮の花は一本の茎に対して一輪の花のみ咲きます。
私の代わりには私しかいない、という事を指示しています。
3 花果同時(かかどうじ)の徳
蓮は花が咲くのと同時に実がなり、花は夜明けとともに一気に咲くそうです。
花果同時とは、目覚めたときに一気に事が進むさまを示しています。
4 一花多果(いっかたか)の徳
蓮の花は一つの花に多くの実をつけ、その実は滋養強壮や疲労回復、免疫機能向上などの効果があります。
このことから、一つの花と実から多くの幸せが与えられることを示しています。
5 中虚外直(ちゅうこげちょく)の徳
蓮の茎の中には穴が開いているため一見弱そうですが、穴が開いているからこそ強い。これを中虚と言います。
また蓮の茎は真っすぐ伸びて強さを持っている。これが外直という事です。
これらの教えは、極楽へ生まれ変われる人の心の特徴を表しています。
真実の信心の特徴に合っているため蓮が用いられているのですね。
池の上に優雅に浮かんでいる蓮ですが、まさかこんな意味のある植物だったとは思いもしませんでした。
これからお寺で蓮の池を見るときは、何か感慨深くなりそうです。
改めて蓮が好きになりました。