ひとりごと
親指を隠す?!

 

 

先日バスに乗っていたら窓の外に霊柩車が走っているのを見ました。

霊柩車を目にする機会は多くはありませんが、最近の霊柩車は黒塗りの目立たないタイプが主流になっているように感じます。

 

私は田舎で育ちましたが、小さい頃に見かけた霊柩車は豪華な装飾がされている金色のものでした。

車の上に金色の家が建っているような・・・遠くからでもすぐに見つけられるほど派手でした。

今でも黒塗りの霊柩車と豪華な装飾の霊柩車は走っているはずですが、黒塗りの車しかみかけません。

霊柩車って地域によっても違いがあるのでしょうか。

最近の子供たちは豪華な装飾の霊柩車を見たことあるのかな。

 

 

 

 

小学生時代、そんな派手な霊柩車を見ると決まってやることがありました。

 

 

《 両手の親指を隠す 》

 

 

皆さんは親指をかくしていましたか?

小学生時代の私は霊柩車を見ると、慌てて両手の親指を隠していました。

一緒に登下校していた友人も同じようにしていたのを覚えています。

霊柩車を見たら通り過ぎるまで親指を隠さないといけないと信じて、子供ながらに律義に守っていました。

 

私が霊柩車を見て親指を隠す理由は、《 親の死に目に遭えない 》からだったと思います。

小学生が親の死に目に遭えないという事をどこまで理解していたのか不明ですが、何か不吉なことが起こるんだ!と感じて行動していたのは確かです。

 

 

親指を隠す行動には《 親の死に目に遭えない 》の他に《 親が早死にしてしまう 》《 縁起が悪い 》など様々な理由があるそうです。

親指を隠さなかったとしても何か不幸が訪れるとは思えませんが、親指を隠す行動で、不幸を回避しようとする願掛けのような発想は人間らしいなと思いました。

 

親指を隠す以外にも、今思えばよく信じたな!っていう迷信やジンクスって案外多い気がします。

なぜそれを信じていたのか・・・迷信ってたいした理由なく信じさせてしまう不思議な説得力がりますね。

 

Written by 葬儀屋さんの奥さん 

葬儀屋さんに長年勤務する夫を持つ主婦が書くブログです。 主人は普段仕事の話を全くしないので… 私もお葬式関係の事など勉強しながら書いています。

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